近藤真彦さんがジャニーズ事務所を退所したニュースをうけて、東山紀之さんがコメントをしたようなのですが、
これが、なかなか芸能人からは発せられないような、一時期芸能のごくごく端くれで仕事したことある立場として驚くようなコメントで驚いたので、
ごく庶民の一つの意見としてメモしておきます。
芸能事務所は悪者になりがちだが、時に芸能人以上に苦労している
東山紀之さんのコメントはこちら。
マッチさんのために自分自身を犠牲にして助けてきたスタッフの方をたくさん知っているので、その人たちの思いをマッチさんはどう受け取っているのかなと。そのことを考えると、退所のコメントでも薄っぺらく聞こえる。これからマッチさんがどういう生き様を見せてくれるのかを、見せてほしい
東山紀之さんコメント
この、太字部分のような、側近のスタッフを気遣うコメントを、これまで誰が言えたでしょうか。
もちろん、これまで発表されてきた芸能人たちのコメントの中に、スタッフや事務所に対する感謝を述べた人たちもいますが、正直、形式的というか、世間の人たちに対するいい人アピールのためだけの形だけのコメントだと思うばかり。
円満退社と思っているのは本人だけで、事務所からしたら本人のワガママを了承してあげた…ということは多々あると思います。
下手したら、芸能人がコメントを準備してこないので、代わりに事務所がいい人風に作って書いて用意してあげた、なんてこともあるかもしれません。
コアなファンは別として、世間一般の消費者は、その芸能人に関する本当の事実がどうであれ、『タレントのイメージ』でしか見ていないことを、事務所は本当によくわかっているので、
芸能人本人がとても理不尽で暴君のようなワガママを言って退所することになったとしても、事務所は文句言わず、本人の今後を考えてマイナスになるようなことは言及せず、穏便に済ませてあげているのです。
芸能人の数以上に一般人スタッフが懸命に仕事しているが、芸能を知らない人々は事務所を責める
芸能人の人気は、本人の実力だけではありません。
芸能人を支えるスタッフ、芸能人をどう売るか考え続け売り込み営業をしてくれるマネージャー、メイクさんを手配するアシスタント的スタッフ、売り上げが出たら精算する経理の人、それらスタッフの業務環境を確認する人事など…
1人の芸能人を支えるために、必死の努力をしている人がごまんといます。
東山紀之さんのコメントのように、自分を犠牲にしてきたスタッフというのも多く見てきました。
収録が朝型や夜までに及ぶ場合、芸能人の稼働時間以上にマネージャーは動いています。
芸能人を迎えに行くために事前に準備したり、終わったら芸能人を送り帰したり、
もし現地解散だとしても、本人の稼働時間外は売り込みのためにメディアや代理店と会議したり、そのための資料を作ったり…と、
正直なところ、芸能界だからといって全く華々しくない、他業界と同じような地道な努力や業務をしています。
それに、人によっては、常識的に考えられないほどワガママな芸能人もいます。
怒鳴りつける人、スタッフをパシリにつかう人、昼夜関係なく連絡してくる人、売上は全部自分のものだと勘違いしてる人、子供の面倒を見させる人…（どれも、我々庶民が同じことしようとしたら本当に白い目で見られますよね）
それに耐えながら、芸能人という商品を一緒になって作り上げ、目玉商品になるまで頑張ってきたのに、ある時商品が自ら『おれよその事務所行くわ！』といってよその会社に行ってしまったら…
もう、ほんとに元も子もないですよね。
芸能人だからわかりにくいかもしれませんが、例えばこれをiPhoneにしたら少しイメージつきますでしょうか。
AppleでiPhoneという商品を一緒になって作り上げ、目玉商品になるまで頑張ってきたのに、ある時iPhoneが自ら『おれMicrosoft行くわ！』といってMicrosoftの商品になってしまったら…
Apple側は、え？何言ってるの？ってなりますよね。
だから、前事務所への配慮もあって、事務所移籍後のメディア出演がしばらく減ったりするのです。
多くの芸能人は、ここまで人気が出たのは自分の努力の結果だと思い込むのですが、本人の努力と同じくらい、所属事務所の誰かも、必死になって、時にはスタッフ自身の生活を後回しにして頑張っているのです。
東山さんのすごいポイント
で、東山紀之さんの何にびっくりしたかというと、このコメントを、自分ではなく近藤真彦さんの退所に関して言えているところ。
人の退所なんて、正直どうでもいいというと語弊がありますが、わざわざそこまで表現しなくとも、穏便に済ませてしまう方法もあったのではないかと思います。
あるいは、同じ芸能人という立場から見えることだけを言えば済むと思います。単に、ファンの皆さんに対する想いだけをいえばよかったのです。
でも、あえて苦言を呈し、さらにスタッフのことまで触れられることができているのが、東山紀之さんのすごいところです。
とは言いつつも、近藤真彦さんと事務所がどういう契約関係だったかわかりませんが、事務所としてもここ数年は爆発的ヒットはなかったでしょうから、売上が出ないタレントを手放して、楽になる部分ももしかしたらあるかもしれませんね。※筆者の憶測ですよ！
ということで、ニュースの本題とは少し違うポイントで驚いたという雑談でした。
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