摂食障害を乗り越えたお話 5<拒食症>

身体のこと
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引き続き私の愛すべき黒歴史♡摂食障害についてお話しようと思います。

ここから先は、読んでいただく前にこちらご一読ください。 ★いまが摂食障害の時期で、心のコンディションが整っていないとき、
人の記事に引っ張られたりすることがあります。
心のバランスが崩れそうだなと思うときは、
記事を読み漁るより1分でも外に出て散歩したほうが気がラクになると思うので、
自分を痛めつけるような無理はしないでくださいね!

今回は、高校一年生のとき部活をやめ、
余った時間で気軽な気持ちで始めた私のダイエットについてと、
そこから摂食障害(最初は拒食症)につながるまでをお話したいと思います。

徹底的に情報収集して、あれもこれも食べられなくなる

「ダイエットするなら効率よくやろう」と思い
インターネットでダイエットについてとことん調べました。

「えっ、1日1500kcalにするとして…
いつも朝ごはんはあんまり食べないし食べてもご飯1膳(200kcal)だから…
昼と夜でダイエットで1食600kcalも食べていいの?」
「600kcalにするより、4000~500kcalくらいにしたほうが早くない?」

ダイエット初心者の私は、安易にこんなふうに考えました。

そうすると、ご飯少なめ、お肉少なめ、野菜なら食べてもいいけど
かぼちゃなどの根菜は減らさないとダメになります。

食事というものは、
通常の人だと「お腹いっぱいor満足感を得たら終える」という人間的で本能的な感覚で終えると思いますが、
このときは「ここまでは食べてOK、これ以上はダメ、太るから。」という理性で抑える方法になりました。

これ、実際やり始めると、案外できちゃいます。
「ダイエットのことを常に意識して忘れなければ意外とできるもんだな」
そう思った気がします。

(この不自然な行動は、着実に心と体を蝕んでいきます)

運動嫌いだけど運動を始めました

食事制限に加えて運動も始めました。

簡単かつ消費カロリーが高いのを調べると「縄跳び」だったので、
家の前で縄跳びを30分やりました。

たしか、私が消費しようと目標設定していたカロリー的には20分くらいでいいのですが、
「運動開始から20分後じゃないと脂肪燃焼されない」
という情報を鵜呑みにして、30分もやりました。

正直、運動は好きではないし、縄跳びは楽しくもないし、
マンションの人に見られて恥ずかしいし、
びくびくしながら、そして心の中では「めんどくさい」という気持ちを消してやっていました。

すぐに効果が出ると思ったら全然減りません。

1週間目くらいは、体重計に乗っては気落ちしていました。
(この、嫌な気持ちの積み重ねが摂食障害やうつにつながっていったと思います)

ダイエット開始から1カ月で1キロ痩せました。
「効果出てきた!次は停滞期が来るからもっと頑張らないと!」

そう思ってますます拍車をかけました。

 自分で自分を叱咤するようになりました

自分を奮い立たせるために、鏡を見ては、
「私は脚が太い!デブ!そんなんじゃ誰も認めてくれない!部活も辞めちゃったし!」
と自分に言い聞かせて、
自分で自分を責めて、知らず知らずに自分を追い詰めていきました。

(今、こうやって書いてるだけでつらい言葉です…)

食事制限、運動、自分を奮い立たせたら…頭の中に「食」が住みつく

「ダイエットのことを常に考えるようにしていれば、うっかり忘れて食べちゃうこともない」
そう思って始めた私のダイエット。

これを2~3ヶ月続けた結果、頭の中は徐々に、
カロリー計算や食べ物のことで侵食されていきました。

勉強してても、頭の片隅に常に食べ物のことやカロリーのことがあって、
落ち着いて勉強できません。

急に「座ってできるエクササイズ」をやり始めたり。

安易にダイエットを学ぶほど食べられるものが減っていく

また、ダイエットの方法によって、OKなもの、NGなものが変わっていきます。
それに惑わされて、「私にはあれもこれも食べられない…」という暗い気持ちになっていきました。
例えばにんじん。

低インシュリンダイエットが流行ったとき、
カロリー学のダイエットだと野菜は低カロリーで、にんじんもOKですが。
低インシュリンダイエット的には人参は避けたほうがいいものになります。

他にも、豆腐とか。

食前に豆腐一丁を食べると、高タンパク質だしお腹もふくれて痩せる…
というダイエット方法もありましたが、
これもカロリー学的に言うと豆腐一丁のカロリーが100kcalあるので、
もし食事を同じように摂取してしまったら単純にカロリーオーバーになります。

こうして、いろいろとNGなものを避けていくと、
だんだん安心して食べられるものが減っていき、

「あれも食べられない」
「これも食べられない」
「これしか食べられない」
「これを食べたらまた元のデブになっちゃう」
「普通に食べても太らない人っていいなぁ」
「私ってかわいそう」
「なんで私だけ、こんなに我慢しないと細くならないんだろう」
「いつまで続けたらいいんだろう」
「一生この食事量にしないと太る体質なのかな」(そんなわけない)
こんなふうに思っていました。

★こんな食生活でした

この頃のことで覚えている、明らかにおかしかった行動はこんな感じ。

・カレーライスのときはご飯をごく少なく、具は肉はダメ、じゃがいももダメ、にんじんと玉ねぎはOK。(ほとんど具のないカレーになる)
・空腹を満たすためと、便通をよくするために寒天ゼリーを作る。甘みは厳禁だから砂糖類は入れず、唯一、同じく便通にいいというりんごを刻んで入れて、ほとんど甘くないまずい寒天ゼリーを作る。
・どうしても食べたいときは、口に入れて味わったら出す。(これ立派な摂食障害の症状)
・親や兄弟は太ればいいと思って、家族には大盛りでご飯をよそったり、高カロリーなお菓子を作って、兄弟にあげる(自分は絶対食べない)
・テレビに出ている細い芸能人を見て、ずるい、いいなぁ、先天的に細身だなんて羨ましい、と妬む気持ちがすごい
・CMやテレビで食べ物が結構出てくるけど、私は食べられない…と惨めな気持ちになる
・こういうの飲んで食事代わりにする



・↓雑誌のこういう広告を食い入るように見る(けど高校生だからお金と勇気がなくて行けなくて、惨めな気持ちになる…)



 

自分をいじめぬくダイエットの結果

体重の変化

秋くらいに始めたダイエットで、
結果的に半年で7キロくらいと落としました。

ダイエット的には悪くないペースだと言われたことがあります。

でもその頃には、すでに心は疲れ、
「なんで私はこんなに頑張らないと太るんだろう…」と、ずーーっと暗い気持ちでいました。

母が料理しているキッチンの台所で、
力なく体育座りして小さくなって座っていたことを思い出します。

(辛かったね私…もう抱きしめてあげたい(´;ω;`))
 

気持ちの変化

この頃には気持ち的にも身体的にも変だという自覚があります。
食べ物のことを忘れたくても、それができない。

ダイエットを始める前まで、何もない時間をどうやって過ごしていたのかが思い出せない。
ぼーっとすることができない。
つらい。
寂しい。

やせ細った体に出てくる変化

身体に出た変化はこんな感じでした。

・寒い(脂肪がなくなったからね)
・髪の毛がすごく抜ける(ストレス)
・腕やひげなどの産毛が濃くなる(女性ホルモンが減るからかと…)
・睡眠中は腹式呼吸になるのが普通だが腹式呼吸にならない(生きるために省エネ呼吸になる)
・痩せて骨が当たって痛くて寝にくい
・生理が来ない
 

心も身体も、私が私自身をいじめ抜いた感じです。
(よく耐えたね…と言いたい)
 

このとき親はどうしてたかって?

ちなみに、
このとき親はどうしていたかというと、

ありがたいことに放置してくれていました。

私が摂食障害だとは思ってないと思っていますが、
「成長期なんだから食べなさい!」とか
「そんなに痩せて大丈夫?」とか、
全然言いませんでした。

他人の目線をとにかく気にしている時に、
親からもガミガミ言われてたら、
本当に精神が崩壊していたと思います。

(でもこの前、過食期のめちゃくちゃ太ったときのアルバムが出てきて写真を見たとき、
私が「太ってるね〜笑」と言って笑っても、何も言いませんでした。
もしかしたら、全部わかっていたのかもしれないです…)

この暗闇から出たくて起こした行動…もう一度部活をすること

部活も辞めて、私自身で「できない子」のレッテルを貼って、
食に依存しているし、
高校1年の冬にはとにかく惨めでつらくて…

「私なんて太ってるし部活辞めたし勉強もさほどできないし本当にダメだ」
「家も裕福ではないし、買い物に行っても買えないものばかりで恵まれてない」
(実際は中流過程なので決して貧しくはないけど、ドラマで見る美しい家や家庭が一般家庭だと思ってた)

そんな、自分を見下すようなことを続けていました。
この暗い気持ちを消したい。
どうしたらいいんだろう。
部活も中途半端にしちゃったし、モヤモヤが残ったままだし。

その時、ふと
「また部活やればいいじゃん」
と思いつきました。

このときも頭がおかしかったと思います。
「部活をもう一回やれば、部活コンプレックスは無くなるじゃん…!」

まるで太陽の日差しが出てきたかのように、むくむくと部活をやろうという気持ちが湧き出てきました。

早速、部活仲間にメール。
「まだ待っててくれるならもう一度やりたい。」
「だけどプレイヤーとしての復活は、またできなくなってみんなに迷惑かけるかもしれないから、マネージャーとしてサポートしたい」
そう伝えました。

そしたら優しい同級生たちは、暖かく迎えてくれました。
そして無事に?
部活に復帰しました!
(今振り返っても、よく言ったよ…頑張ったね私…笑)

ちょうどたぶん高1の終わり、
3月か4月くらいに復帰したんじゃないかと思います。

そして…

ダイエットからの摂食障害と暗〜〜い気持ち(たぶん鬱)か半年も続くと、
今度はそろそろ逆転します。
カロリーが怖くて食べなかったのが、
今度は我慢が出来ずに過食に走るのです。

次回は、長く苦しむ過食についてのお話です。 

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